栗林 賢次 / Kenji Kuribayashi

一級建築士 国土交通大臣登録 第224494
一級建築士事務所 大阪府知事登録 第(ヘ)14665号
社団法人日本建築学会会員
社団法人日本建築家協会会員
社団法人大阪府建築士会会員
栗林賢次建築研究所 慰安旅行4日目
2017.12.22
こんにちは。
所員の辻林です。
建築ツアーと題しまして、12月13日~16日の四日間に行ってきた慰安旅行。
今回は4日目、最終日となる16日の様子を紹介させていただきます。
最終日のスケジュールは、宿泊した三養荘を見学したあと、
杉本博氏の江之浦測候所、隈研吾氏のCOEDA HOUSE、西沢大良氏の駿府教会を訪れ、
名古屋でひつまぶしを食べて大阪に帰るという流れです。
この日は朝5時に起床し、左近充さんと一緒に三養荘の露天風呂に入りました。
空が明けてくる様を露天風呂で眺めるという、極上の幸せを体感しました。
その後、全員で三養荘巡り。
三養荘は4万2千坪という広大な敷地に、40棟の建物が長い廊下にとりつく様に配置されているため、まわるのにも一苦労。
しかし、建具や天井等細かな所まで創作された和モダンのデザインや、
景色や光がリズミカルに入れ替わる廊下は、宿でありながらついつい歩きたくなってしまいます。
見どころが多すぎて、なかなか伝え辛いのですが、
個人的には茶室の障子がとてもお気に入りです。
いたって普通に見えるのですが、見付や見込、チリの深さ等心地よい陰影が生まれていました。







次に訪れたのが杉本博司氏設計の江之浦測候所。
構想に10年、建設に10年かかったといわれています。
太陽が昇り季節が巡り来ることを意識化し得たことが、人類が意識を持ちえたきっかけとなった。
この人の最も古い記憶を現代人の脳裏に蘇らせる為に当施設は構想された。
との事ことです。
よってすべての建物は太陽との関係性を重視して配置、計画されている様です。
見学時間は2時間と決まっていましたので、残念ながら、太陽の変化はあまり感じる事はできませんでした。
根府川から伊豆にかけては、古くからの石の名産地だそうで、江之浦測候所でも多くの石を使用していました。
石の陰影から、建物の陰影、植物の陰影、広大に続く空と海の陰影と続く様は、
光りがおりなす陰影より、全てのものの存在が浮き上がり、自然に神々が宿るという神道的な畏怖を感じました。
また、杉本博氏の海景シリーズも展示されています。
本等で見た事はあるのですが、本物は見た事なかったので、その吸引力に感動した旨を所長に伝えると、
あくまで写真の現像だから本物、偽物の差は果たして・・・という問いを投げかけられました。
確かに。
写真という媒体である以上、どこに軸を置くかによって、本物と偽物の立場が入れ替わる。
それを含めて対象をみないと、とたんに変な方向に印象を持っていかれる。
ちなみに海景シリーズの展示の最後には、海を一望できるデッキが設けられており、本物の空と海の地平線を望めました。
そこで臨む地平線は、本物であり、海景シリーズにおける本物と偽物の反復を後に眺めると、
今まで見てきたものと違うなにかに見えました。






