松本零士で有名な西武池袋線の大泉学園駅から北へ徒歩8分の距離にあり、学園通りから東へ30ｍほど入った閑静な住宅街に位置している。クライアントの地震対策や省メンテナンスに対する考え方と、敷地の持つ風光地隣、そして法規制により出現するボリュームや要求機能を素直に形にした、全く無駄のない簡素な集合住宅である。各住戸の玄関にあたる北側庭は、北隣地の練馬区駐輪場に対しあえて視覚的にオープンとし、防犯と空間的広がり感を高めると共に、北東隣家の庭を借景しつつ連携するような植栽に配慮している。街に開き、繋がることで安全安心な潤いのある住空間を形成している。