TRUCKのショールームを見て
2016.7.4
今日は、急用の佐野以外のスタッフ、池田、左近充で、「TRUCK」のショールームに行ってきました。
今回が3度目ですが、建物の外構と植樹の醸し出す佇まいは相変わらずCOOLでした。
残念ながらショールームの内部は写真撮影禁止なのでここでは写真は貼り付けられませんが、
インターネット上にたくさん上がっています。
ただし、画面ではその本当の良さはわからないかな?

大げさと言われることをいとわずに言うと、
日本人がこの30年くらいの間に、必死になって5感における精度を高める努力をして、
その結果として、世界的にも稀な清潔で安全、
そして正確な生活環境を構築してきたけれども、
その過程で捨て去った、匂いや汗、傷やひび割れ、くすみやシミ、というような、ブルーカラー的な?
いや、もっと言うと、狩猟や農耕の時代、自然と共にあった人間の生き様を感じてしまいます。
建築でいえば、モダン建築は、装飾を排除し清潔と効率を今も追い求めているけれども、
人間の泥臭い生き様の部分は排除していますよね。
「TRUCK」は、それを手ですくって汲み取ってくれているかのようです。
ショウルームの場所もそのことを表現していると思う。

道を隔てた「TRUCK」の家具とインテリアで作られたダイニングとのコラボもいいですね。
少々高いけど、サンドイッチはボリュームもありおいしい。
ちなみに池田と左近充の分も私が払いました。
僕は、なるべく若い彼らと一緒に行くようにしています。
今回も、「TRUCK」を見てどのように感じるかに興味がありました。
店内のBGMのリズム&ブルースが奏でる雰囲気が示すように、奴隷制度時代の黒人の哀愁漂う生活の匂いがするけれども、
日本人も元はといえば、農耕民族!憂いや悲しみが人知れず時代の層となって今も人の心にあると思います。
だからこそ、それが伝わんるんじゃないかな!ところで若い彼らの感想は?というと、現場ではあまり聞かせてもらえませんでした。
左近充が、ぼそっと「西海岸風(USA)やね」と言っておりました。
僕らの世代でウエストコートといえば、建築ではケーススタディハウス、音楽ではジャクソンブラウンに、JDサウザー、そしてイーグルスやないかと思うのですが、
ここで若い人の意見を聞いて偉そうにしてはダメなんですね、これが。
多少言いたいけど・・・。
さて、現場でふと沸いた妄想ですが、
現在、栗林事務所では、中島工務店さん、そしてgrafさんとのコラボで「加子母子屋」というコンパクトな家を展開しています。
今年になってすでに5件契約しています。
加子母子屋は、無印の家とは違い、そのフレームを使っていろんなものとコラボができる家なんですが、
いつかはこの加子母子屋のフレームで「TRUCK」テイストの住まいを作ってみたいです。
ということで、いい目の保養になりましたし、おいしいランチに、楽しい妄想もありました。
皆様も一度行ってみてください。そして感想をお聞かせ願えれば幸いです。
栗林でした。
栗林賢次